ハタチ最後の日によせて

[※半年前の誕生日前日に書いた詩を公開します。]

 

ハタチ最終日によせて

 

こちらは夕焼けが綺麗です、そちらの天気はいかがですか

大荒れですか、日照りですか

あれからどれだけのときが経ったでしょう

みんないるのにひとりぼっちで

輪郭ぼやけたポートレイト薄まっていく

絹目調のピアノ 指紋すらもつけられず

君はカゴの中から飛行機雲を眺めている

君の生きる道を探して

地図もなくスマホもなくて

夜明けを期待して

ただあの星に向かって歩く

あの夜を忘れはしない

怖くてもリングを回す マニュアルで

虹彩を全開にして見つめる

譜面の奥に広がる物語逃さぬよう

それがたった一つの道

星座盤はないけれど 一番光る君に向かって

いつか君とぼくとが交差して

戻って声をかけれたら

長髪の君は驚くだろうか

喜んでくれるといいな

ぼくは今ぼくを生きています

君の希望になるために

ぼくは今幸せに生きています

君を抱きしめるために

生きていてくれてありがとう

ぼくにしてくれてありがとう

 

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これはぼくが初めて書いた詩です。